歴史ある杉並の公園でのんびりと過ごす

杉並には、有名な作家の居住跡(与謝野鉄幹・晶子夫妻)や戦前から国の機関(陸軍気象部や蚕糸試験場など)が置かれていた場所などが整備され、自然あふれる公園として生まれ変わっている魅力的なスポットがいくつもあります。今回は、そんな歴史が詰まった様々な公園をご紹介します。駅からのんびりと散歩しながら、穏やかな公園で思い思いに過ごしてみませんか。

  1. 与謝野公園(荻窪徒歩10分)
  2. 馬橋公園(高円寺駅徒歩10分)
  3. Aさんの庭(阿佐ケ谷駅徒歩12分)
  4. 蚕糸の森公園(高円寺駅徒歩17分)

与謝野公園(荻窪駅徒歩10分)

与謝野鉄幹・晶子夫妻の旧宅跡地公園

与謝野公園のアジサイ

与謝野公園はその名の通り、歌人の与謝野鉄幹・晶子夫妻が暮らした場所に整備されている公園です。ここで二人は、洋館と日本家屋の住まいを構え晩年を過ごしました。
1927年に夫妻が引っ越してきた当時は田畑が一面広がっていたという南荻窪。夫妻は友人から贈られた庭木を育て、樹々があふれる武蔵野の風景を楽しんでいたそうです。園内には、特に好んで植えていたツツジや晶子が歌にも詠んだツバキなどが配されていたり、住居のあった当時の庭をイメージして、藤棚が設置されたりしています。歌人の松平盟子さんが選んだ夫妻の名歌が14基ある石碑に刻まれているので、それらの石碑を見て回りながら、歌に詠まれた世界をじっくりと堪能することができます。

与謝野晶子が詠んだ和歌の石碑

与謝野公園内部

与謝野公園の入り口

与謝野公園
住所 杉並区南荻窪4-3-22

馬橋公園(高円寺駅徒歩10分)

緑と水があふれる公園

ここはかつて陸軍気象部が置かれた場所で、戦後も気象庁気象研究所として使われていました。その研究所が茨城県つくば市へ移転した後、1985年に馬橋公園として整備されることになりました。
園内には緑があふれ、春の桜、秋の紅葉をはじめ、四季折々の景色を楽しめます。水遊びができる小川は子供たちに大人気で、池には鯉や亀、カルガモなどの水鳥が生息しておりのんびりと過ごしている様子を見ることができます。また、野球やサッカーが楽しめる多目的広場もあり、気軽に体を動かすには最適な場所となっています。

馬橋公園
住所 杉並区高円寺北4-35-5
電話 03-3336-1105

Aさんの庭(阿佐ケ谷駅徒歩12分)

まるでトトロに出てくるような「おうち」

Aさんの庭

かつてここには、1924年に建てられた洋館がありました。あの宮崎駿さんが、「トトロが喜んで住みそうな家」と愛したほどのモダンな住宅で、持ち主の引っ越しで無人になってしまいましたが、地域の保存運動で敷地全体を公園として整備することに決まりました。その後2009年には不審火によって住宅は焼失してしまいましたが、宮崎監督が以前の家の雰囲気を生かしたデザイン画を提供。2010年に公園として開園しています。
白い窓枠が印象的な建物は、現在、利用者のトイレ兼防災倉庫として活用されています。その周りには、クヌギやキンモクセイの大木、かつての持ち主が育てたバラをはじめ植物が広がり、どの季節に訪れても楽しめる公園です。「Aさん」というのは、「公園を訪れるみなさん」のこと。身近な庭でくつろいでいるような気分になれます。

Aさんの庭
住所 杉並区阿佐谷北5-45-13
開園時間 7:00~18:00(5~8月は19:00、11~2月は17:00まで)
定休日 なし

蚕糸の森公園(高円寺駅徒歩16分)

レトロな赤レンガの門が残る

1911年から農商務省(現農林水産省)の用地として使われ、1980年までは蚕糸試験場が設置されていた蚕糸の森公園。試験場が茨城県つくば市へ移転したのを機に、跡地が公園として整備されています。現在もレンガ造りの威風堂々とした旧試験場正門が残り、来園者を迎えてくれます。
園内には植物はもちろん、小川や滝、池なども整備されています。気温が高い時期でも、園内を流れる水のせせらぎの心地よさにホッとします。池のほとりには東屋もあり、鯉や亀がのんびり過ごしているのを眺めていれば、気分もリフレッシュできます。歩行者優先の通路があるので、ゆっくりと散策ができるのも安心です。

蚕糸の森公園
住所 杉並区和田3-55-30
電話 03-3315-7247

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※本記事に掲載している情報は2021年06月16日公開時点のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。