中央線で杉並さんぽvol.3 西荻窪編

杉並区内のJR中央線沿線(高円寺・阿佐ヶ谷・荻窪・西荻窪)エリアを歩く4回シリーズの第3弾。杉並の街を愛する、在宅系バンドユニット「zonji(ゾンジ)」のボーカル/プロデューサー阿部将也さんが西荻窪の街を巡りました。

阿部将也さん
在宅系バンドユニット zonjiのボーカル/プロデューサー。楽曲制作、レコーディング、デザイン、動画制作などほぼ全てを内製化し身軽に活動中。初のフルアルバム『Our Time Our Love』を配信リリース中!

ホーム感にあふれる、何度も通いたくなる
街を愛する人の想いが循環する街

一歩踏み込めば、
魅力がつながっていく

西荻窪は、さまざまな魅力がぎゅっと詰まった街という印象。素敵な服屋や美味しい居酒屋、落ち着く喫茶店などが駅を中心にコンパクトにまとまっているので、少ない歩数で巡ることができます。本当は教えたくないお店ばかりですが、だからこそ、たくさんの人にその雰囲気を体感してもらいたい!

 最初に訪れた古着屋さんの「alt」。本当に雰囲気が良くて、気づくと2時間経っていることもあります。このお店の古着には、一着一着にストーリーがあって、その話をオーナーから聞いているだけで、愛着が湧いてきます。ふと目に留まった革のジャケットも「それは昔の溶接工の人が着ていたスウェードなんですよ」とオーナー。機能美にあふれるジャケット、購入させていただきました!他にも、あれもこれも、僕が好きな服ばかりです。

 次に向かったのは、西荻伏見通り商店街。この通りを歩いていると忽然と現れるのが、鳥居です。くぐった先には、伏見稲荷神社があります。鳥居の隣にある八百屋さんの話によれば、商店街で京都の伏見稲荷大社を勧請したのが始まりで、毎年2月には「初午祭」も開催しているそうです。今も昔も変わらず、商店街の皆さんの手で守り続けていることを知り、グッときましたね。

 ここでちょっと休憩、訪れたのは純喫茶「びあん香」。ここもお気に入りの喫茶店の一つで、名物は「びあん香ケーキ」です。シフォンケーキの上に咲くのは白いバラ。女将さんがスプーンで一枚一枚、花びらをカタチづくり、見た目も美味しいスイーツです。白色が大好きだという女将さんは、白色を意味するイタリア語のビアンコ、またこのお店は、地下1階にあるので「B1(ビーワン)、ビアンコなどを混ぜ合わせて、びあん香にしたんですよ」と店名の由来を教えてくれました。

 次に訪れたのは、海鮮居酒屋の「となりのしんぽ」。新鮮な魚介類が楽しめるお店で、以前に来た時に食べたアジフライが、めちゃくちゃ美味しくて。その日に仕入れた素材によってメニューを決めるそうで、まさに旬を味わうことができます。「都内でこれだけの種類の新鮮な魚介を味わえるお店はない…ないとは言えないが、少ないよ」と豪快に笑う大将。この日は、ふわふわな「煮穴子」と、香ばしい「焼白子」をいただきましたが、本当に美味しい!お酒がすすむメニューばかりです。

 駅から徒歩約10分、閑静な住宅街の中に佇むのが、古民家を改装したブックカフェ&ギャラリー「松庵文庫」。もともとの家の造りが活かされていて、実家の居間でくつろいでいるような、ゆったりとした時間を過ごすことができます。店員の皆さんはまるで家族のようで、お店全体が温かな空気に満ちています。注文したリンゴのタルトタタンも優しい甘さで、格別の読書時間を味わうことができました。

 最後に訪れたのは、「焼とりよね田」。ここの看板メニューは、見たことない大きさの「つくね」です。一度、生で見てほしい。「だいたい30分かけてじっくりと中まで火を通すんです」と話す店長。手間暇をかけて焼き上げられたつくねを、卵とからめて口の中へ入れれば、たまらなく美味しい!ねぎまやはつすじ、他の串も本当に美味しかったです。

 西荻は、何度も足を運んでいますが、来るたびに思います。“やっぱり、最高”。音楽活動をする中で、特にライブ前はストレスを溜めないことを心がけていますが、西荻の街を歩くだけで、心が晴れ渡ります。西荻を愛する地元の人やお店の方の想いが街を循環して、ホーム感にあふれています。さらに杉並の街を開拓していきたいと思いますが、何度も通いたくなるお店ばかりなので、なかなか新しいお店を開拓できないのは嬉しい悩みです。

商店街を守る、商店街で守る

西荻伏見通り商店街の中にある鳥居をくぐると、その先には商店街の守護神として厚く信仰されているお稲荷さんがある。昭和初期、商店街の方々が商売繁盛を祈願して京都の伏見稲荷を勧請したのが始まり。「商店街の人たちの手で守られているお稲荷さんっていいですよね」と阿部さん。


伏見稲荷神社
住所 杉並区西荻北3‐2‐11

甘く咲き誇る、白いバラ

西荻窪駅から徒歩2分ほど。レトロな雰囲気で、ゆったりとした時間が流れる純喫茶。人気は、「びあん香ケーキ」。シフォンケーキの上にアイスの白いバラが咲き誇り、口のなかで溶けあう。「きれいな見た目、冷たさとふわふわの食感、美味しい」と阿部さんもじっくり味わう。


びあん香
住所 杉並区西荻北2‐3‐1
電話 03‐3394‐4584
営業時間 11:00〜19:00
定休日 日曜

じっくり焼き上げた、大きすぎる“つくね”

つくねは大きすぎて、串5本で支えるほどの重量感。じっくりと焼き上げられ、ふわっふわの食感とジューシーな肉汁がたまらない。トッピングの目玉焼きの卵黄を絡めれば、「間違いなしの美味しさ。みんなに食べてもらいたい。ねぎまもはつすじも全部うまい!」と阿部さん。


焼とりよね田 西荻窪本店
住所 杉並区西荻南3‐11‐10
電話 03‐3334‐2094
営業時間 [平日]17:00~23:30 [土曜]16:00~23:30 [日・祝]16:00~22:30
定休日 無休

旬を味わう。お酒がすすむ

マグロ、ヒラメ、黒ムツ、サザエなどなど、新鮮な魚介がずらり。アジフライやタコ唐揚げ、煮穴子、焼白子、その日に仕入れた素材によってメニューが決まるため、旬を味わうことができる。阿部さんは「香ばしい焼白子は、口の中でとろける。お酒に合う」。


となりのしんぽ
住所 杉並区松庵3‐38‐144
電話 03‐5941‐9424
営業時間 16:00〜22:00
定休日 水曜
Twitter @nishiogi_shimpo

一着一着に、ストーリーがある

オーナーの古着愛がつまったお店。性別や年齢の垣根を超えた古着がセレクトされ、一着一着にストーリーがある。「その話を聞くだけで、どんどんその古着が好きになる」と阿部さん。オーナーは西荻愛も強く、「人が街を循環する際の一部になるようなお店にしたかった」と話す。


alt(アルト)
住所 杉並区松庵3‐32‐13 Nビル1F
電話 03‐6875‐4901
営業時間 13:00~19:00
定休日 月曜・不定休
月曜・不定休 @alt_store_official

温かな空間で、格別の読書時間を

古民家を改装したブックカフェ&ギャラリー。食事やコーヒーを楽しみながら、ゆったりと庭を眺めたり、陽だまりのなかでゆっくりと本を読むことができる。「雰囲気が良すぎる」と阿部さんが話すように、建物や店員さんの雰囲気が合わさり、心地の良い時間が流れている。

松庵文庫
住所 杉並区松庵3‐12‐22
電話 03‐5941‐3662
営業時間 [水・木・日]9:00〜18:00 [金・土]9:00~22:00
定休日 月・火曜
Instagram @shouanbunko

阿部将也さんからのPRESENT

CD Single zonji『geki』を10名様に!

在宅系音楽ユニットzonjiが、人気アニメ「キングダム」第2クールオープニング・テーマに大抜擢!自分の主張や信念を声に出して飛ばす“檄”をテーマに書き下ろした新曲「geki」は必聴!

応募方法
ハガキ ①郵便番号・住所②氏名③年齢④性別⑤電話番号⑥上の地図で紹介した6つのスポットの中で行ってみたい場所すべて⑦このページの感想を明記し、〒100-8502(住所不要)東京新聞広告二部「西荻窪プレゼント」係まで
FAX ハガキと同じ必要事項をご記入の上、03-3502-7227 東京新聞広告二部「西荻窪プレゼント」係まで
インターネット 東京新聞HP内からお申し込み
https://adv.chunichi.co.jp/chuosen-rr/
締切 2022年1月27日(金)必着
当選発表 賞品の発送をもってかえさせていただきます。
なお、いただいた個人情報は、賞品の発送にのみ使用いたします。

※新型コロナウイルスの影響により、営業日や時間などが変更になる場合があります。最新情報については各店舗にお問い合わせください。
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※本記事に掲載している情報は2022年12月28日公開時点のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。