中央線を愛し、杉並区を愛すアーティスト、「ストレイテナー」のホリエアツシさん。やってきたのは、JR中央線沿線、高円寺、阿佐ヶ谷、荻窪、西荻窪の中で「最近一番よく来てるかも」という高円寺。ロックと古着だけじゃない!新しい高円寺の魅力を、ホリエさんが教えてくれました。
ホリエアツシさん
1998年結成の4人組ロックバンド、ストレイテナーのボーカル・ギター・ピアノ。
「飲み」がなくても満足させてくれるまち
高円寺ってロックとかサブカルのイメージが強いまちですけど、僕にとっては意外と「暮らしのまち」なんですよね。ライブハウスも多いけど、実は高円寺ではライブをしたことがなくて、こんなに頻繁に来るようになったのは最近なんです。ちょっとごはんを食べに来たり、車で買い物に来たりもします。地酒専門の「高原商店」は目当ての日本酒を探しているときに知ったお店です。地方のライブで出会ったうまい酒に東京で再会できる、日本酒好きとしてはたまらない店です。気になっていて初めて行ったカフェ「HATTIFNATT」も、ドアをくぐった瞬間、大人が童心に帰れる場所でしたね。
風格や魅力を重ねる店や人に会いたい
ごはんだけでも来ますけど、もちろん飲みにも来ます(笑)。去年の夏できたばかりの「酒場ニホレモ」は、僕の「レモンサワーをチェイサーに日本酒を飲む」というスタイルを正当化してくれた店。しかも日本酒は「高原商店」で仕入れてると聞いて、妙にうれしい。イタリアンバル「アッカ」を見つけたのは去年の夏、店の外で飲んでる人たちがあまりに気持ちよさそうで。高円寺の夏はいいですよね。にぎやかで開放的で。
小杉湯は、少し前に初めて入ってみたら建物がすばらしくて感動しました。積み重ねてきた歴史や文化を守りながら3代目が新しいことにチャレンジしてる。今日はいい話が聞けたなあ。
僕らもバンド活動21年目の年を迎えて、聞いてくれる人により届く音楽を作っていきたいと思うようになりましたね。でも、それは全く違うものではなくて、これまで積み重ねてきたものがあるから、そこから生まれるものなんだと思います。
このまちで代々家業を営む人も、新しくやってきて店を構えた人も、ひとつの場所で毎日店を開けてお客さんを迎えるって、すごく覚悟のいることだと思います。そんな店や人に会えることが楽しくて、まち歩きを続けると思います。
高円寺のイベント
高円寺演芸まつり
大衆演芸を地域に広め若き担い手を地域で育てる
高円寺といえば、春は大道芸、夏は阿波おどり、秋は高円寺フェス、そして冬が「高円寺演芸まつり」。高円寺には三味線漫談の柳家紫文師匠がお住まいという縁もあって、独自に落語会を開く店が10数軒もありました。高円寺を演芸のまちにしたい、芸を担う若い人たちを地域で応援したいという想いで、商店会と町会が一体となり盛り上げてきました。銭湯、眼鏡屋、蕎麦屋など、今年は大小の57会場で、落語、漫談、浪曲、講談などが開催されます。会場のひとつ堀之内妙法寺は、古典落語「堀之内」の舞台。今年もその本堂で落語をお楽しみいただけます。演芸に詳しい人も、初めての人も楽しめ、会場をはしごできるのも醍醐味です。江戸の庶民がひと風呂浴びたあとに集まって、演芸を楽しんだように、身近な感覚で皆さんに楽しんでいただければうれしく思います。
- 円寺演芸まつり
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開催場所 高円寺エリアにある店舗や
劇場など全57会場入場料 各会場によって異なります
※詳細は下記HP参照問い合わせ 高円寺演芸まつり実行委員会(座・高円寺内)
TEL 03-3223-7500
https://www.koenji-engei.com/
熱汁祭
高円寺演芸まつりの最終土日に高円寺北口駅前広場で開催されるフードイベント。杉並区の人気店から約15種類のスープが登場!600円で2種類楽しめます。熱々のおいしいスープで心も体もポカポカに。
KOENJI × ATSUSHI HORIE
高円寺まち歩きMAP
春は大道芸、夏は阿波おどり、秋はフェス、冬は演芸と、四季折々のイベントで一年中にぎわうまち高円寺。北に南に商店街が広がり、昼と夜、平日と休日で、まちの雰囲気も、まち行く人も、多彩に変わる! 楽しみ方もいろいろ!
伝統と進化を体現する銭湯
破風屋根の外観、脱衣所を見上げればお寺の本堂のような格天井!85年の歴史を持つ老舗銭湯が、平成15年の改装を経て、より“高円寺らしい”銭湯として親しまれている。「滞在時間を少しでも長く」という3代目のアイデアで待合室には漫画が並びサロンのよう。前に来たときは座れないほどにぎわっていた(笑)。浴室には今時珍しくアメニティも完備、タオル無料。まさに「手ぶらで来られる銭湯」!
- ① 小杉湯
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住所 杉並区高円寺北3-32-2 HP https://kosugiyu.co.jp/ Instagram https://www.instagram.com/kosugiyu_sento 電話 03-3337-6198 営業時間 15:30~翌1:45 定休日 木曜日 入浴料金 大人460円 中人180円(小学生) 小人80円(幼児)
アメリカン雑貨とヴィンテージトイ(移転)
外から見てめちゃめちゃ気になっていた店に、初入店!渋谷の老舗アメカジショップBACKDROP出身のオーナーが面白いと思った物を、アメリカを中心に探し販売するショップ。かつて1人で楽しんでいた「着るヴィンテージ」マニアが、大人になって家族でも楽しめるように「飾るヴィンテージ」がコンセプト。オーナーとしゃべりたくて来店するコアなファンも多く「アメカジマニアのかけこみ寺ですわ」とオーナー。
- ② CEREAL(移転)
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住所 杉並区高円寺北3-9-9 電話 03-6886-8615 営業時間 14:00~22:00 定休日 不定休
レモンサワーと日本酒と
商店街を1本入った隠れ家風一軒家、酒場ニホレモ。この店で完璧なレモンサワーに出会った!その名も「本気(マジ)レモンサワー(520円)」。国産レモンを皮ごとすりおろしているので、皮の苦味がたまらなくいい。イタリアンのシェフが作る料理はレモンサワーと日本酒に合うノンジャンル。「鬼おろし&いくら醤油漬け(500円)」と「ダチョウ肉のたたき(880円)」をオーダー。ダチョウ、うめえ~!
- ③ 酒場ニホレモ
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住所 杉並区高円寺北3-20-19 HP https://niholemo.com/ Instagram https://www.instagram.com/niholemo/ 電話 03-5356-7662 営業時間 月~木曜日:11:30~23:00
金曜日:11:30~24:00
土曜日:12:00~24:00
日曜日、祝日:12:00~23:00定休日 不定休
大人のための子ども部屋
2階建ての古民家をリノベーションした“ハティフナット”は、「大人が童心に帰れる空間」というコンセプトのカフェ。小さい木のドアを開けると、オーナー自ら内装を手掛けたという木の温もりあふれる空間。秘密基地のような屋根裏の席は予約専用なのだそう。絵本のような壁画に合わせて「ぜいたく生チョコ焼(500円)」と「プラリネ・ラテ(600円)」を注文。可愛い顔して甘さ控えめな本格大人スイーツ!
- ④ HATTIFNATT -高円寺のおうち-
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住所 杉並区高円寺北2-18-10 HP https://www.hattifnatt.jp/blank-c66t Instagram https://www.instagram.com/hattifnatt__koenji/ 電話 03-6762-8122 営業時間 12:00〜21:00
※イートインのラストオーダー 20:00
※金・土・祝前日は12:00〜22:00(L.O 21:00)定休日 月曜日、第三火曜日
※その他お休みあり、SNSをご確認ください
キレイ系セレクト古着屋(閉店)
セレクトショップと見間違えるほど洗練された広い店内には、アメリカで買い付けた古着と雑貨が並ぶ。お店のコンセプトは「マルシェ」だそうで、雑貨の中にはどう見てもハンドメイドなものも。どんな人が作って、どんな旅をしてここに来たのか、想像するのも楽しい。いろいろ気になる中「ルームローブ(11,000円)」を試着したら、まあぴったり!これは運命ですな。(表紙の写真で着ています!)
- ⑤ mepontego(閉店)
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住所 杉並区高円寺南3-44-13 1F 電話 03-5377-0230 営業時間 平日 14:30~20:30 土日祝 12:30〜20:30 定休日 年末年始
イタリアワインとおいしい野菜
夏はドアも窓も開け放ってにぎわう感じがお洒落なイタリアンバル。夜遅くまでやっているのもうれしい。イタリアワインがグラスでも常時10種類以上楽しめるし、契約農家を中心に仕入れる野菜は絶品。女性1人でも気軽にちょい飲み!僕はスパークリングワイン「プロセッコ(1,100円)」で「魚介の地中海ワイン蒸し サラダ仕立て(1,000円)」と「ハーブたっぷり自家製ソーセージ(700円)」をいただきました。
- ⑥ 高円寺アッカ
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住所 杉並区高円寺南2-50-10 HP https://acca-wine.co.jp/ Instagram https://www.instagram.com/koenji_acca/ 電話 03-6304-9304 営業時間 17:00〜23:30 定休日 不定休
心高ぶる日本酒の店
全国から仕入れた日本酒と焼酎が見事に並ぶ地酒屋。冷蔵室に入ると、ひんやり薄暗い空間に鎮座する日本酒たち。高ぶらないはずがない(笑)!冷蔵室の奥はさらに低温の空間に生酒がずらり!蔵元へも出向き「飲んでおいしいものを仕入れる」というご主人は「お客様の中には私より日本酒に詳しい方も」と謙虚。今回は山形の「瑠璃色の海(5,200円)」と、富山の「羽根屋 かすみざけ (3,148円)」を購入!
- ⑦ 高原商店
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住所 杉並区高円寺南3-16-22 HP https://ameblo.jp/takaharashouten/ Instagram https://www.instagram.com/takaharashouten/ 電話 03-3311-8863 営業時間 10:00~21:00 定休日 日曜日



























