11月の上旬、4日間に渡って催される「荻窪音楽祭」は、芸術の秋にぴったりのイベント。都内でも有数の音響設備を誇り、日本フィルハーモニー交響楽団が拠点を置く杉並公会堂を中心に、公園、銀行、ギャラリー、カフェなど街のあちらこちらが演奏会場となり、荻窪の街中にクラシックの心地よい音色が響きます。
「荻窪音楽祭」は、「東京高円寺阿波おどり」、「阿佐谷ジャズストリート」などのような地元に根付いた音楽イベントを荻窪でもできないかと考えられ、街づくりの一環として2000年に誕生しました(当初は、毎年春と秋の2回開催されていました)。クラッシック音楽が選ばれた理由は、前述の杉並公会堂の存在や、ゆかりのある先人たち—音楽評論家の大田黒元雄をはじめ、井伏鱒二や与謝野晶子といった文士など—が築いた文化的な風土にマッチしたからだそうです。
30近くある会場で奏でられる音楽は、日本フィルハーモニー交響楽団員が参加するプロのものから、小中学生が演奏するワークショップなど規模も形もさまざま。アンサンブル、ピアノ独奏、雅楽などもある他、ショッピングセンターや地域の区民センターなどおなじみの場所も会場となっているので、通りがかりにふらっと気軽に立ち寄れます。
スケジュールや会場、入場料を調べるには、荻窪音楽祭コンサートガイドが便利。音楽祭でクラシック音楽を聴いて、ちょっとリッチな時間を過ごすのも、深まる秋のおすすめの過ごし方です。
主催者から一言
今年の荻窪音楽祭も杉並公会堂を中心にたくさんのコンサートが予定されています。演奏会は、荻窪音楽祭を主催する「クラシック音楽を楽しむ街・荻窪の会」が企画運営するものと、自主企画演奏会の2つの形態がありますが、どちらも皆様に楽しんでいただける音楽祭になるよう準備してまいりました。荻窪が文化豊かな地であり続けるためにも、皆さまのご協力、お力添えをお願いいたします。
開催日 | 2022年11月3日(木)〜6日(日) |
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開催場所 | JR荻窪駅周辺 |
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