アンティークショップや古書店などが集まり、まち歩きスポットとしても人気の西荻窪は、おしゃれで個性的なカフェが多く点在することでも知られています。今回はそんなカフェの中でも、思わず写真を撮りたくなるインテリアや、味はもちろんビジュアルにもこだわったスイーツやお茶が楽しめる、西荻窪らしい4店をご紹介します。
Satén Japanese tea(西荻窪駅徒歩4分)
極上の抹茶プリンが味わえる日本茶専門店
日本茶をコーヒー感覚で日常的に楽しむことを提案する「Satén Japanese tea」は、もともと西荻窪に馴染みのあった代表の小山和裕さんが、2018年4月にバリスタの藤岡響さんと一緒にオープンさせた日本茶専門のスタンド。ブレンドが主流の日本茶ですが、こちらでは茶葉の個性が味わえるシングルオリジン(単一農園・単一品種)の抹茶や煎茶などをリーズナブルに堪能できるほか、スイーツや軽食、そしてアルコール類まで多様なメニューが揃っています。
おすすめは、味はもちろん、インスタ映えすることでも人気の「抹茶プリン」。抹茶の苦みにとろ生食感のミルク層の優しい甘さが混ざって絶妙のバランスが生み出され、ミルク、クリーム、さらにその上に注がれた抹茶の三層がビジュアルとしても美しい一品です。抹茶は京都から仕入れる茶葉を使ったものにこだわっており、数量限定のため昼頃に売り切れてしまうこともあるそう。日本茶の専門店でありながらも気軽に立ち寄れるスポットとして西荻窪に定着したこちらのお店。カウンター席でお茶を淹れる工程を覗いたり、並んでいる茶器を眺めたりするのも楽しめます。
- Satén Japanese tea
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住所 杉並区松庵3-25-9 電話 03-6754-8866 営業時間 10:00〜21:00 金曜〜23:00 定休日 月曜
Amy’s Bakeshop(西荻窪駅徒歩3分)
イートインが可能なニューヨークスタイルの焼き菓子店
2010年から西荻窪で営業を続けてきた人気焼き菓子店「Amy’s Bakeshop」が、比較的駅に近い現店舗に移転してきたのは2019年9月。黒が基調の凛とした店構えやインテリアのモダンな雰囲気はこれまでどおりで、間口や店内スペースが広々と生まれ変わりました。「テイクアウトとイートインに対応するのはもちろん、菓子製造のスペースをもう少し広げたいと思い移転しました」と話すのは、西荻窪出身でもあるオーナーの吉野陽美さん。広くて新しい空間で、ゆっくりと商品を選んで欲しいといいます。
メニューにずらりと並ぶパウンドケーキやマフィンなどの数は、なんと40以上。どれも素朴で家庭的なアメリカ風が基本ですが、甘さがしつこくなく繊細な味わいというのが最大の特徴です。材料にこだわって「とにかくおいしいもの」を作り、食べて納得の一品を追求するというのも、レシピ本なども多く手掛ける吉野さんならでは。朝ごはん、おやつ、夜のデザートと、一日のどの場面でもふと食べたくなる焼き菓子の数々。一度ならず二度三度と足を運びたくなる、西荻窪に根付く名店です。
- Amy’s Bakeshop
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住所 杉並区西荻北3-13-18 電話 03-5382-1193 営業時間 11:00〜19:00 定休日 月曜・火曜
Sing(西荻窪駅徒歩6分)
ヴィーガンメニューが充実の小ぢんまりしたカフェ
2019年5月オープンの「Sing」は、身体に優しい食事やおやつがいただける、可愛らしい猫の看板が目印のカフェ。「トリム」というオーガニックカフェがあった場所をそのまま引き継ぐかたちで、「トリム」で働いていた安楽さんが店主を務めています。
メニューを眺めると、ヴィーガン向けのマークがつけられているフードやスイーツ、オーガニックの文字が並ぶドリンク類(オーガニックコーヒー、オーガニックジュースなど)が目に飛び込みます。もともとパティシエでもある安楽さんが作るスイーツは、国産小麦を使い、白砂糖ではなくてんさいやサトウキビ由来の物で自然な甘さを出すことを基本として、ときには甘酒や麹を使用し柔らかい食感を出すなどの工夫が施されています。一方で、おいしさへのこだわりや客の嗜好なども意識し、卵や乳製品を取り入れた品も揃えているそう。週末に音楽ライブが開かれたり、定休日に花のワークショップが行われたりと、様々なイベントが開催されるのも西荻窪の小さな個人店らしいところ。カフェと併せてチェックしてみてはいかがでしょうか。
- Sing
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住所 杉並区西荻南1-19-20 電話 03-3332-0051 営業時間 11:30〜18:00 定休日 木曜・金曜 ※イベントなどで変更有、SNSでご確認ください