中央線で杉並さんぽvol.2 荻窪編

杉並区内のJR中央線沿線(高円寺・阿佐ヶ谷・荻窪・西荻窪)エリアを歩く4回シリーズの第2弾。杉並の街を開拓しつづける、在宅系バンドユニット「zonji(ゾンジ)」のボーカル/プロデューサー阿部将也さんが荻窪の街を巡りました。

阿部将也さん
在宅系バンドユニット zonjiのボーカル/プロデューサー。楽曲制作、レコーディング、デザイン、動画制作などほぼ全てを内製化し身軽に活動中。TVアニメ「キングダム」第2クールオープニング・テーマ『geki』CD Singleが9/7リリース。

心地の良い雰囲気を醸すのは、
人と街がつながっているから―

僕はzonjiというバンドユニットとして活動しています。zonjiは“全てのムードを音楽に”というスローガンを掲げ、人の思いに寄り添える楽曲づくりを目指しています。そのために、いろいろな街に出かけて、周りの情景や会話などをインプット。そこに色付けすることで楽曲の表現につながっています。高円寺・阿佐ヶ谷・荻窪・西荻窪にはよく足を運んでいますが、今回は、以前から気になっていた荻窪のお店やスポットを巡りました。

最初に訪れたのは、荻窪駅北口から少し歩いたところにあるパン屋さんの「吟遊詩人」。看板商品はバゲットですが、やはり人気商品のため、お昼頃に訪れた時にはすでに売り切れ…。それでもショーケースの中には見た目から美味しそうなパンがずらりと並び、今回は塩パンをチョイス。外側はカリッ、中身はパンの旨みもぎっしりで、めちゃくちゃうまかったです!「今度はバゲットをぜひ。他と食べ比べてほしい」という店長の言葉には自信が滲み出ていましたね。

続いて、最近、迷いに迷ってレコード台を購入したこともあり、レコード店の「月光社」へ。クラシックを中心にジャズやロック、歌謡曲なども揃える老舗のレコード店です。ドゥーワップ系(R&Bの一つのジャンル)を良く聴いていますが、クラシックはなかなか手が出せずにいました。すると「クラシックは200年、300年前のポップミュージック。そんなに気負うことないよ」と店主さん。ピアニストのクライバーンや指揮者のマゼールの素晴らしさを教えてもらい、ピアノ協奏曲とボレロのレコードを購入しました!

次に、和菓子、中でもみたらし団子が好きで、ちょっと西荻窪方面へ足を延ばして訪れたのが日本茶と和菓子のお店「源宗園」。メニューには、お目当てのみたらし団子、ソフトクリーム、ん?焼き立てのパン?、えっ?うな重?とさまざまなメニューがあって驚きました。日本茶販売店としてオープンしたのちに、パン工房も構え、どんどんメニューが増えていったそうです。イートインスペースもあって、ほっとひと息つくこともできます。

僕は和菓子とともに、神社も好きです。初詣に三つの神社に詣でる三社参りがありますが、僕の場合は“四社参り”するほどです。白い社殿が印象的な天沼八幡神社は、厳かな雰囲気があり、心静まる空間でしたね。

ここで、ちょっとひと息。コーヒーの香りに誘われ店内に入ると、生のコーヒー豆がずらり。「Midori no Coffee Mame Baisen OGIKUBO」は、常時30〜40種類の生豆をそろえていて、好みに合わせて焙煎してくれます。デカフェ(カフェインレスコーヒー)の種類も多く、お子さん連れのお客さんも多かったですね。お店の方から、豆の種類や、深煎りか浅煎りかでもカフェイン量が変わることなどを教えてもらい、コーヒーの奥深さを知りました。

最後に訪れたのは、「荻窪焼肉さく」。お肉の見た目がきれいで、食べる前から美味しさが伝わってきます。輝くほどに美しいタン塩、赤身肉の旨みを引き出すため、片面3.9秒で焼く絶品のロース、柔らかなハラミ、どのお肉も最高でした。お店の壁のデザインに目が留まり、店長にお聞きすると、お客さんとして訪れた外国人アーティストの方が、お肉の味わいに感動して、「壁に作品を描かせて」と頼まれたそう。その気持ち、分かります。人を動かす美味しさです。

荻窪の街を歩き、お店の人と語らうことで、“この街の常連になりたい”と思いました。人と街がつながっているからこそ、荻窪を愛する人たちとの会話によって、荻窪の街の魅力をより実感できたのだと思います。さらに、杉並の街を開拓していきたいと思います。

多彩なメニューと安らぎの空間

日本茶と甘味、さらには天重やうな重と多彩な品ぞろえ。パン工房を併設しているので、さまざまな種類の焼き立てのパンも楽しめる。和菓子好きの阿部さんは「みたらし団子のルックスがいいですね。歯切れのよい食感で、食べ飽きない美味しさ」。

源宗園
住所 杉並区今川3‐14‐3
営業時間 [火~金]10:00~18:00
[土・日・祝]10:00~17:00
電話 03‐3397‐4188
定休日 月曜

白く輝く、地元の八幡様

戦国時代の創建とされる地元の八幡様。400年以上にわたり、天沼を守護してきた神社の社殿は白く美しく、神社好きの阿部さんも「パワーを感じますね」。境外の天沼弁天池(現・天沼弁天池公園)を源流の1つとする桃園川は阿佐ヶ谷、高円寺へと流れていたそう。

天沼八幡神社
住所 杉並区天沼2‐18‐5
電話 03‐3398‐2514

自分好みのコーヒーに出逢える

世界各国から厳選したコーヒーの生豆は、常時30〜40種類。豆を選び、浅焙煎や深焙煎、極深焙煎と自分好みに焙煎できる。「苦味系の深煎りが好きですが、いろいろ飲み比べるのも楽しそう」と阿部さん。

Midori no Coffee Mame Baisen OGIKUBO
住所 杉並区天沼3‐28‐9
電話 03‐5335‐7732
営業時間 11:00~18:00(Lo 17:45)
定休日 水曜・第1、第3木曜

吹き抜ける、香ばしさ

ドイツ製のオーブンで焼き上げた香ばしいバゲットが看板商品。「バターミルクフランス」や「クリームチーズと小倉あん」など、バゲット生地を使った商品はどれも人気。阿部さんがチョイスした塩パンも「ぎっしりと中身と旨みが詰まっている!」。

吟遊詩人
住所 杉並区天沼3‐2‐2
電話 03‐5335‐6362
営業時間 8:00~20:00
定休日 無休

美しいお肉に、会話の花もさく

見た目も美しい厚切りのタン塩、片面3.9秒ずつ焼き上げるロース、味わい豊かなホルモンなど、肉の質と旨みにこだわるお店。その美味しさに、会話の花もさく。阿部さんは「肉を独り占めできるから、一人焼肉も好き(笑)。焼肉は元気になる!」。

荻窪焼肉 さく
住所 杉並区上荻1‐5‐11
電話 03‐6915‐1129
営業時間 [平日]17:00〜23:00(Lo22:30)
[土・日・祝]12:00〜14:30、
16:00〜23:00(Lo22:30)
定休日 不定休

奥行き広がるレコードの世界へ

クラシックを中心に、ジャズやロック、歌謡曲なども揃えるレコード店。店主さんとの音楽談議が楽しめるのも魅力で、阿部さんもあれよあれよとクラシックの世界へ。「レコードを聴くには手間がかかるけど、それがまたいいんですよね」。皆さんもぜひレコードの世界へ。

月光社
住所 杉並区上荻1‐4‐11
電話 03‐3398‐2092
営業時間 11:00~20:30
定休日 水曜

阿部将也さんからのPRESENT

9/7リリースCD Single zonji『geki』を10名様に!

在宅系音楽ユニットzonjiが、人気アニメ「キングダム」第2クールオープニング・テーマに大抜擢!自分の主張や信念を声に出して飛ばす“檄”をテーマに書き下ろした新曲「geki」は必聴!

応募方法
ハガキ ①郵便番号・住所②氏名③年齢④性別⑤電話番号⑥上の地図で紹介した6つのスポットの中で行ってみたい場所すべて⑦このページの感想を明記し、〒100-8502(住所不要)東京新聞広告二部「荻窪プレゼント」係まで
FAX ハガキと同じ必要事項をご記入の上、03-3502-7227 東京新聞広告二部「荻窪プレゼント」係まで
インターネット 東京新聞HP内からお申し込み
https://adv.chunichi.co.jp/chuosen-rr/
締切 2022年10月31日(月)必着
当選発表 賞品の発送をもってかえさせていただきます。
なお、いただいた個人情報は、賞品の発送にのみ使用いたします。

※新型コロナウイルスの影響により、営業日や時間などが変更になる場合があります。最新情報については各店舗にお問い合わせください。
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※本記事に掲載している情報は2022年09月29日公開時点のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。