ニュー Omikuji(阿佐ケ谷駅徒歩2分)
「音楽を聴いて元気になってほしい」──店主の想いとこだわりが、耳に、心に、響く店。

店に入り最初に目にするロゴをハンドカットしたレコードと、音楽ジャンル別のディスクガイドやレコードに関する本
2025年9月にオープンした「ニュー Omikuji(おみくじ)」は、音への徹底したこだわりが貫かれたミュージックバーだ。店内には、店主が学生時代から少しずつ集めてきた約3000枚のレコードの中から、この空間に合うものだけを厳選。ソウルを中心に、AOR、ラテン、ボサノバ、ジャズ、シティポップ、歌謡曲まで幅広いジャンルを揃えている。こだわりの音響面では、Technicsの上位モデルであるターンテーブル「SL-1200GR」を2台使用し、安定したレコードの回転と、高いピッチコントロール精度を実現。さらにこの店の要が、空間最適化プロセッサー「Trinnov NOVA」。店内で流れる音の反射やノイズを計算することで、音が耳に入るまでのズレや違和感をなくし、最も心地よく音楽が響く環境を整えている。音楽スタジオで使用される本格的機材が多いため、ミュージック バーでは滅多にお目にかかれないとのこと。そして真空管アンプ「Triode VP-300BD」で作り出した音を表現するのがJBLのスピーカー。低音、中音、高音それぞれのスピーカーユニットがカスタマイズされた特注品。重量は1台約80kg。バランスがとれた特大スピーカーはアナログレコードの音の粒まで再現する。また曲と曲の間に無音を作らず、常に音楽が流れ続けるアナログレコードのDJスタイルの選曲も店主のポリシーだ。

音楽に集中できるよう設計された店内
席数は14席とコンパクトだが、その分、音との距離が近い。音源の細部まで体験することができる。ミュージックチャージはお通し付きで700円。その一部は機材のメンテナンスにも充てられている。ドリンクはウイスキーを中心に、鹿児島の芋焼酎「サニークリーム」や「知覧Tea酎」、日本酒で有名な八海山の米焼酎「風媒花(ふうばいか)」、静岡修善寺のクラフトビール「ベアードビール」など珍しい銘柄を提供している。

曲をセレクトする「ニュー Omikuji」店主
店主は幼少期から22歳までを阿佐ヶ谷で過ごし、その経験から、50歳という節目に音楽を軸にした店を開く場所にあたり、慣れ親しんだこの街を選んだ。内装は知人や弟の協力のもと、一から作り直し、何よりも音楽を楽しんでもらえることを最優先に設計。スピーカーやターンテーブル、真空管など、音楽に集中できる環境を形にしたが、内装を含め、音への探求はまだまだこれからも続けていくとのこと。「音楽を聴いて元気になって帰ってほしい」そう語る店主の想いが、店の隅々まで貫かれている。

ネオンに光る「ニューOmikuji」の看板が目印
- ニュー Omikuji(おみくじ)
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住所 東京都杉並区阿佐谷南3丁目37−6ミヤコビル 2階 電話 03-6683-3995 営業時間 19:00〜26:00 定休日 日曜 Instagram https://www.instagram.com/new_omikuji
取材:2025年12月











