「お弁当づくり」のカリスマが手がける「すぎなみ弁当」の決定版!(食材編)

「ランチボックス編」で中央線4駅のお弁当箱を迷うことなく決定した料理研究家、野上優佳子さん。どのお弁当箱もそれぞれ個性的。すでに彼女の頭の中には「このお弁当箱にはこのテーマ!」というようにイメージが出来あがっている様子。お弁当箱と、各駅のお弁当のテーマに合わせて、次は食材選び。初夏から夏にかけてのおいしさ一杯の旬の食材を調達しに出かけました。

名寄アスパラ祭り(阿佐ケ谷駅徒歩9分)

阿佐谷の食材探しは、杉並区役所へ。区役所では、国内の交流自治体との各種交流イベントを実施しています。その中でも人気なのが、交流自治体の新鮮な農産物など特産物の販売会。今回はその1つ「名寄アスパラ祭り」に伺いました。名寄市は北海道の北部に位置し、米やもち米、アスパラ、じゃがいも、かぼちゃなどが特産のまち。名寄市の販売スタッフにすすめていただいた取れたてのグリーンアスパラ、ひまわりの種子から作られたひまわり油を購入。

名寄アスパラ祭り
住所 杉並区阿佐谷南1-15-1(杉並区役所)

※交流自治体との交流イベントの開催日程や詳細は、杉並区のホームページで確認ください。

阿佐谷のお弁当は、どうやらサンドイッチになるもよう。グリーンアスパラ、ひまわり油のほかに、区役所内コミュかるショップで、小千谷産の乾燥野菜と南伊豆産のひじきを買い求めました。ごぼう、大根、にんじんなどの乾燥野菜とひじきがサンドイッチの具材に!?どんなサンドイッチができるのか、ますます楽しみ。

株式会社 丸功(荻窪駅徒歩1分)

荻窪の食材探しは、地元民の強力な味方、何でも揃う荻窪タウンセブンで。タウンセブンの歴史は古く、前身は1946年に誕生した荻窪新興商店街新興マーケット。現在のようなビルになったのは1981年。丸功は新興マーケットが誕生した当初から店を構えており、現在は3代目。日本古来の野菜からハーブまで、数えきれないほど多種の野菜が店頭に並び、野上さんお気に入りのお店の1つ。お話を伺った高橋さんは「今でも対面販売を大切にしています。昔のままの八百屋さんですよ」と言います。「社員5人で仕入れに行き、店頭にも立ちます。その日のおすすめもそれぞれ異なるので、ぜひ声をかけてみて」。

株式会社 丸功
住所 杉並区上荻1-9-1荻窪タウンセブンB1F
電話 03-3398-5970
営業時間 10:00-21:00
定休日 荻窪タウンセブンに準ずる

東信水産株式会社 荻窪総本店(荻窪駅徒歩1分)

魚の調達も荻窪タウンセブンで。「品揃えとモノの良さで、普段だけでなく料理の撮影時も重宝しています」と野上さん一押しの東信水産は、荻窪に本社を構え、百貨店やスーパーにも数多く店舗を展開しています。スタートはやはり新興マーケットが誕生した年から。「初夏のこの時期※1は、イワシやアジといった青魚が美味しいですよ」と本店部長の平塚さん。「香川県とのタイアップで、“讃岐さーもん”や“さぬき蛸”、県木であるオリーブの葉の粉末を混ぜた餌を与えた“オリーブハマチ”を旬の時期※2に販売しています」。ここでは今が旬の足が太く身が締まっている「さぬき蛸」とアジを食材に選びました。

※1 取材時の情報です。
※2 讃岐さーもん(4月初旬〜5月頃)、さぬき蛸(7月〜9月頃)、オリーブハマチ(9月〜10月頃)がそれぞれ旬の時期となります。

東信水産株式会社 荻窪総本店
住所 杉並区上荻1-9-1荻窪タウンセブンB1F
電話 03-3398-3430
営業時間 10:00-21:00
定休日 荻窪タウンセブンに準ずる

山形県飯豊町(いいでまち)アンテナショップ
高円寺純情コミュニティーカフェ&ショップIiDE(高円寺駅徒歩1分)

高円寺純情商店街にある同店は、山形県飯豊町の特産品を食材に使った料理が食べられるカフェと特産品の販売を行っています。飯豊町は山形県南西部にある自然豊かな町。「飯豊連峰の雪解け水が、米、野菜、お酒など美味しい物に生かされています。産地直送で届く新鮮な味をぜひ味わってみて」と店長の鈴木さん。ここでは、飯豊産のはえぬきが使われている高円寺純情商店街ブランド純情米、椿味噌、乾燥ぜんまいを入手。

山形県飯豊町(いいでまち)アンテナショップ
高円寺純情コミュニティーカフェ&ショップIiDE
住所 杉並区高円寺北2-7-6
電話 03-5356-9922
営業時間 10:00-19:00
定休日 木曜

高円寺の食材としてもう1つ用意したのは、かつて高円寺にあって人気店だった愛川屋のさつま揚げ。その味を懐かしみ、現店舗の笹塚の店まで足をのばすファンもいるそうです。最近では、座・高円寺の「座の市」に出店することもあり、区内でも買えるチャンスあり。秋以降の「座の市」の出店リストを要チェック!

※座の市の情報はホームページでご覧いただけます。

寿屋豆腐店(西荻窪駅徒歩7分)

西荻窪では、なんと1926年創業と長い歴史をもつ寿屋豆腐店を訪れました。住宅街の中にあるこの豆腐店の店主は、3代目の土方さん。九州の穀倉地帯である佐賀県産の大豆「フクユタカ」を原料に、豆腐、ゆば、豆乳、生揚げなどを製造販売しており、近隣の学校給食にも提供しています。手間ひまかけて手作りされる豆腐類のおすすめは「ざる豆腐」と「ざる生揚げ」。「お電話いただければ、お取り置きもできますよ」と土方さん。お弁当用にはきつね色に揚がった生揚げをいただきました。

山寿屋豆腐店
住所 杉並区西荻北3-26-6
電話 03-3390-4743
営業時間 11:30-19:00(休憩時間13:00-14:30)
定休日 日曜・祝日

続いて、生揚げの他に地元の養鶏農家が育てる平飼い卵を購入。産みたての新鮮卵は、鮮やかな黄身と、しっかりとした白身で、甘みを感じる味わいです。お弁当の彩りには欠かせない卵。どんな形で西荻窪のお弁当を飾るのか、また、あの丸いタイ製ステンレスのフードボックスにどんなふうに収まるのか、わくわくが止まりません。

※タイ製ステンレスのフードボックスは、「お弁当づくり」のカリスマが手がける「すぎなみ弁当」の決定版!(ランチボックス編)をご覧ください。

関連記事

※本記事に掲載している情報は2017年07月27日公開時点のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。