高円寺フェス初登場!チェックしておきたいおすすめ3イベント

大小様々なイベントがこれでもかとラインナップされている秋の大文化祭・高円寺フェス。10周年を迎えた2016年は2日間で来場者数18万人を超えるほどとなり、名実ともに東京の秋の風物詩と数えられるようになっています。

10月28日・29日に行われる2017年の高円寺フェスでは、いつにも増して初登場となる要注目のイベントが目白押しです。そこで今回は、なかでも特におすすめしたい3つのイベントをピックアップ。企画趣旨や見どころなど、主催者にじっくりお聞きしました。

木もれ日クラフト・パーク

木もれ日が印象的な高円寺北公園で開催される「木もれ日クラフト・パーク」は、ハンドメイド作家の様々な作品に出会える手づくり市。でも実は、それだけではないお楽しみがギュッと詰まった企画を考えているのだとか。お話を伺ったのは、西荻窪にあるギャラリーカドッコの原田史子さんと、高円寺のハンモック美容室Coconaの角貝雄二さんのおふたりです。

角貝さん(左)と原田さん

角貝さん(左)と原田さん

「これまでの高円寺フェスでは、この公園ではフリーマーケットが行われていました。今回、それを魅力的に刷新しようということになり、公園に隣接する高円寺北区民集会所で毎年行われている「MY FIRST KOKESHI!〜はじめての伝統こけし」に出展しているベビヰドヲルのオーナーから紹介されたのがきっかけで(編集部注:ベビヰドヲルは現在では店舗展開していないが、以前はギャラリーカドッコと隣同士だった)、8月末ごろに正式に企画をスタートしました。そこからバタバタと進めてきた感じですね」。(原田)

「僕の方は、それとは別に、高円寺フェス実行委員会とこの公園でハンモックを使って何かできないかと打合せをしていました。すぐに思いついたのは休憩所ですが、結果的にこうしたイベントになるということがわかったので、ハンモック休憩所の設置に加えて、スタッフがヘアアレンジやオリジナルアクセサリーの販売なんかにもチャレンジできたらと思っています」。(角貝)

「両日ともに出展されるのは約40組。千葉や調布など、遠方から出展くださる方も多いですが、もちろん西荻の私のネットワークも最大限駆使しています(笑)。雑司が谷の鬼子母神で行われている「手創り市」などをはじめ、都内のいろいろなマーケットに出展されている作家さんが多く、アクセサリー、布モノ、陶器などが中心です。新規のイベントなのでどれだけ出展希望が集まるか未知数でしたが、結果的に対面販売をしたいという作家さんたちに続々お申し込みをいただきました。そんなみなさんの発表の場として、お客様と作品の出会いの場として、有意義な空間を提供できたら嬉しいですね」。(原田)

「できればこのイベントを、高円寺フェスという一大イベントの中の小さなフェスのようにしたいと思っています。ステージをつくってそこでパントマイムショーなどをやったり、また軽食やお菓子の販売ブースも出ます。この場所だけでまとまった楽しみ方ができるようになればと思っています!」。(原田)

木もれ日クラフト・パーク
日時 2017年10月28日・29日 両日とも10:00〜16:00
会場 高円寺北公園
公式ページ http://koenjifes.jp/event/craft/

エスニックまつり

新高円寺駅から高円寺駅方面に続くルック商店街を舞台に行われる「エスニックまつり」。青梅街道付近から高円寺へ向かうヒトの架け橋となるべく、エスニックをテーマに様々な企画を準備中です。担当する高円寺フェス実行委員会の冨張未来さん、そしてサポートで参加するルック商店街のフリースペース・ヒトツナの國松佳子さんに話を聞きました。

冨張さん(左)と國松さん

冨張さん(左)と國松さん

「年を追うごとに規模が大きくなってきた高円寺フェスですが、JR高円寺駅周辺が中心エリアのため、新高円寺界隈、特に青梅街道の南側の方たちなどには、その開催情報すらあまり届いていないという実感がありました。そこで、新高円寺のほうからもっとお客様を誘導したい!という思いから、このルック商店街でエスニックまつりを実施することにしました」。(冨張)

「まずはルック商店街で様々なイベントを企画していますので、それを楽しんでいただきたいと思います。商店街の青梅街道側の入口にあるみずほ銀行前では、バリ舞踊(28日)、タヒチアンウクレレの演奏(28日)、エチオピアンダンス(29日)などのパフォーマンスを行います。それから29日には、毎年高円寺フェスに出演しているチョークアートのアーティストさんがエスニックをテーマに立体的で美しいチョークアート作品を描きます。ほかにも参加店のガパオライスの販売などもありますし、当日ふらっと来ていただいても気軽に楽しんでいただけるメニューを考えています」。(冨張)

「なぜエスニックか、ということなのですが、これはみうらじゅんさんの有名な言葉“高円寺は日本のインド”からインスパイアされたものです。ただ、せっかくならインドだけでなく、もっと広く多様な異国文化を楽しめたら、という思いを込めました」。(冨張)

「ルック商店街全体でこのようなテーマ性のあるイベントを行うということで、ヒトツナでは、よくお願いしているオカリナ生演奏や紙芝居といったエスニックに関係ない催しでも、エスニック風な装いをしていただくなどで(笑)一体感を出していきたいと思っています」。(國松)

「興産信用金庫前で行うフェイスペイント、ヒトツナ前で行うボディジュエリー(有料)をルック商店街のエスニックまつり参加店で見せれば、限定のサービスを受けられますのでぜひ試してみてください。お子さんと体験できるワークショップも多く用意していますので、ぜひご家族連れでどうぞ!」。(國松)

エスニックまつり
日時 2017年10月28日・29日 両日とも10:30〜17:00
会場 ルック商店街(メインはみずほ銀行高円寺支店前)
公式ページ http://koenjifes.jp/event/look/

ぐるカップ

高円寺フェス初の夜のイベントが始まります。自由人酒場の芳川安宏さん、JAPUB円蔵の萩原明さん、IL DOGE他の三浦貴広さん、おだづもっこの小原木和輝さん、スマイルアースの吉田有希さんの5人がコアメンバーとなり、高円寺の個性的な居酒屋やバーなど30軒をハシゴしながら楽しもうという企画です。イベント名のとおり、オリジナルカップの特典が付いています。

左から、萩原さん、芳川さん、小原木さん、三浦さん(吉田さんはお休み)

左から、萩原さん、芳川さん、小原木さん、三浦さん(吉田さんはお休み)

「このイベントは、7月に高円寺フェス実行委員会と俺と明(萩原さん)で、飲み屋関連で夜に何かやれないかと話し合ったのがきっかけです。それで、ずっと何かやってみたいなという思いはあったものの、俺たちだけじゃ何もできないから、すぐに街に根付いている店、オーナーと面識がある店を中心に声をかけました。それで今の30店舗が集まって、こういう色んな店を気軽に楽しんでもらう企画になりました」。(芳川)

「参加費は3500円。チケットが10枚綴りになっていて、早く買ってくれた人にはオリジナルイラスト付きの透明カップ(280cc)を贈呈するという仕組みです。参加店には、カップには日本酒でもワインでもカクテルでもなんでも好きなものを入れて提供していいと話しています。バーも参加しているから、チケット2枚で一杯分の飲み物を提供してもいいし、限定のフードを出してもいい。とにかくそこは参加店次第。お客さんも、一杯だけ飲んで次の店に行ってもいい。このように、わりと自由度が高いイベントだと思います」。(芳川)

「チケットの購入は、イベント開始前は各参加店舗、イベント当日は高円寺駅南口広場におだづもっこがオリジナルのリヤカーで屋台を出すので、そこで買ってください!ちなみにリヤカーは「しげる」という名前です(笑)」。(小原木)

「カップのデザインは自分がやりました。高円寺はごちゃごちゃ感があるし、まさに高円寺フェスがそういうイベントになっている。プロレスがあってサイケ・デリーさんが居て寺があって、と。飲み物を入れるとさらにそのごちゃごちゃ感が目立つようになります。サイケっぽい背景も意識的に描きましたね」。(三浦)

「フェス当日に街中で配布される公式ガイドブックや公式サイトに参加店が掲載されています。当日知って行ってみたいという場合は、それを見てぜひ気になる店を探してもらえれば。とにかく高円寺フェス初の夜のイベントなので、お客さんも僕たちも新鮮な気持ちで楽しめたらと思います!」。(萩原)

ぐるカップ
日時 2017年10月28日・29日 両日とも17:00〜23:00
会場 参加店30店舗
公式ページ http://koenjifes.jp/event/gurucup/

※本記事に掲載している情報は2017年10月18日公開時点のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。