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音楽が響く夜の阿佐ヶ谷を地元ミュージシャンと飲み歩く

阿佐ヶ谷の自慢のひとつは、しっかりした“飲み屋文化”が残る街であること。というわけで、今回は阿佐ヶ谷飲み屋さん祭り実行委員長と一緒に朝まで飲み歩くに続いて夜の阿佐ヶ谷を再び深掘りします。ガイドは、そのときに登場してもらった一番街のバー「Ma⇔Blue⇒Dome(マーブルドーム)」の店主でミュージシャンの青木リョータさんに依頼。音楽を愛する青木さんならではの切り口で、巷のグルメ系情報サイトなどでは決してお目にかかれないディープなスポットを巡りました。

「Ma⇔Blue⇒Dome」前からスタートです。青木さんのライブ情報など詳しくはコチラ

「Ma⇔Blue⇒Dome」前からスタートです。青木さんのライブ情報など詳しくはコチラ

カジュアル気分で訪れたい本格バー「Barざらめ」

まずは南口のかわばた通りへ移動し、2016年1月オープンの「Barざらめ」に足を運びました。青木さんはオーナーの佐藤夫妻と元々阿佐ヶ谷の飲み友達で、「店が出来ていく様子をずっと見ていた」のだそうです。店内をムーディーに彩るミラーボールも青木さんが音頭をとり、阿佐ヶ谷の仲間たちでプレゼントしたもの。自慢は、銀座で修行した経験もあるご主人が作る本格的なカクテルと、奥様の手作り料理。「バラエティ豊富なお酒をリーズナブルに楽しみながら、美味しいご飯も。チャージもないので、気軽に楽しんでください」とのことでした。

飲食店が複数入るビルの2Fにあります。

飲食店が複数入るビルの2Fにあります。

佐藤夫妻が友人と協力して作ったこだわりの内装。青木さんはここでライブも行うそう。

佐藤夫妻が友人と協力して作ったこだわりの内装。青木さんはここでライブも行うそう。

カウンターの奥にはターンテーブルと70年代ソウルのレコードがずらり。

カウンターの奥にはターンテーブルと70年代ソウルのレコードがずらり。

青木さんをイメージしてつくってもらったウォッカベースのカクテル、その名も「Ma⇔Blue⇒Dome」(700円)。

青木さんをイメージしてつくってもらったウォッカベースのカクテル、その名も「Ma⇔Blue⇒Dome」(700円)。

Barざらめ
住所 杉並区阿佐谷南3-37-3第4志村ビル2F
電話 03-6672-2304
営業時間 18:00~3:00
定休日 火曜、第2・第4月曜、年末年始

阿佐ヶ谷カルチャーの交差点「JAMB JAMB」

続いて阿佐ヶ谷一の飲み屋街・スターロードにある「JAMB JAMB」へ。ここは演劇人や画家をはじめ、阿佐ヶ谷ゆかりの文化人が集まる高名なバー。店主のマリさんが「独身アパートどくだみ荘」著者の故福谷たかし先生の奥様だというので、なるほどと納得です。青木さんもここで演奏をしたことがあり、マリさん曰く「私、リョータの歌の大ファンなのよ。今回の取材もリョータだからOKしたのよ」。一見入りにくそうな店構えに見えますが、初めての方も大歓迎。様々なジャンルの音楽ライブや落語会などのイベントも不定期に行われています。

マリさんが描いた店の看板が目印。

マリさんが描いた店の看板が目印。

笑顔が素敵なマリさん。

笑顔が素敵なマリさん。

自家製のココナツカレー(800円)。お店の看板メニューです。

自家製のココナツカレー(800円)。お店の看板メニューです。

常連だったイラストレーター・故韮沢靖氏が描いたアートなテーブルの上に、フランスで刊行された「どくだみ荘」を。阿佐ヶ谷ならではのコラボレーション。

常連だったイラストレーター・故韮沢靖氏が描いたアートなテーブルの上に、フランスで刊行された「どくだみ荘」を。阿佐ヶ谷ならではのコラボレーション。

JAMB JAMB
住所 杉並区阿佐谷北2-4-8
電話 非公開
営業時間 19:00~2:00
定休日 不定休

バーの隣で「ぼー」

次は南口に移動し、小錢酒肴「ぼー」の暖簾をくぐりました。この変わった店名の由来を伺うと、「昔、隣がBARって書いてある店だったから”ぼー”にしたんだよ」と店主の沼田さん。小錢酒肴と銘打つだけあってメニューはどれもリーズナブルで、290円からおつまみがいただけます。青木さんと沼田さんの仲は深く、阿佐ヶ谷のいくつかの飲み屋が合同で行う企画「店主入れ替えイベント」で互いの店に立ったこともあるとか。「カウンターの仲を見せ合った関係」とふたりは笑います。取材中も笑顔が絶えない賑やかな酒場でした。

飲み屋街から少し離れたところにお店はあります。

飲み屋街から少し離れたところにお店はあります。

すでに常連さんたちで埋まっていたカウンター席。

すでに常連さんたちで埋まっていたカウンター席。

取り敢えずのおつまみ。おすすめのスペアリブと卵の角煮風(350円)をいただきました。

取り敢えずのおつまみ。おすすめのスペアリブと卵の角煮風(350円)をいただきました。

缶チューハイを飲みながら飄々(ひょうひょう)と店を仕切る沼田さん。月に一回「オルタナ餃子」という餃子イベントも主催しているそう。

缶チューハイを飲みながら飄々(ひょうひょう)と店を仕切る沼田さん。月に一回「オルタナ餃子」という餃子イベントも主催しているそう。

ぼー
住所 杉並区阿佐谷南3-26-11
電話 03-3392-6551
営業時間 19:00〜1:00
定休日 不定休

DJブースのあるCafe&Bar「Cafein」

飲み疲れたので、少しまったりしたいところ。そんな時は一番街にあるCafe&Bar「Cafein」がオススメ。コンクリート打ちっ放しの店内に入ると、阿佐ヶ谷に居るとは思えないような空間が広がります。1階はカフェスペース、地下はミュージックスペースとなっており、音楽好きが集まりたくなるのが頷けます。月の3分の2はDJイベントを行っており、多い日は50人ほど集まるとか。年齢層も幅広く遠方からのお客さんも多いそうです。「イベントは常時募集中」と聞いていたら、この取材中に青木さんのライブが1本決まりました!

一番街の角地にあり、青く光る看板が目印。

一番街の角地にあり、青く光る看板が目印。

店名にあるようにお酒だけでなくコーヒーが充実しています。

店名にあるようにお酒だけでなくコーヒーが充実しています。

地下の音がほのかに聞こえてくる1階カフェスペース。音楽に合わせて会話も弾みます。

地下の音がほのかに聞こえてくる1階カフェスペース。音楽に合わせて会話も弾みます。

この日も地下でDJイベントが行われていました。

この日も地下でDJイベントが行われていました。

Cafein
住所 杉並区阿佐谷南2-21-10
電話 03-5929-7750
営業時間 月曜~木曜 18:00~1:30 金曜・土曜 21:00~5:00
定休日 日曜不定休

アットホームなジャマイカンバー「ドローバー」

夜も深くなってきました。今度は一番街から小道を入った通称「裏一番街」へ向かい、隠れ家的バー「ドローバー」に入店です。ここはアットホームな雰囲気の小ぢんまりとしたバーで、地元の音楽ファンを中心に長年愛されています。夜のお店としては珍しく子連れOKで、取材中もお子さんを連れた常連さんが。黒人ミュージシャンの写真やヤシの葉が飾られた店内はレゲエ気分を味わうのに十二分の雰囲気。ジャマイカサウンドに身を任せ、現役レゲエバンドマンのオーナー・梅津さんが気まぐれで作るフードメニューを楽しむことができます。

無造作に置かれた楽器が目印。ディープな雰囲気が漂う外観です。

無造作に置かれた楽器が目印。ディープな雰囲気が漂う外観です。

ゆるやかな空気の流れる店内。妙にリラックスしてしまいます。

ゆるやかな空気の流れる店内。妙にリラックスしてしまいます。

酔いの回ってきた青木さん。梅津さん手作りのミックスグラタン(700円)で腹ごしらえ。

酔いの回ってきた青木さん。梅津さん手作りのミックスグラタン(700円)で腹ごしらえ。

某テレビ番組でも取り上げられたこともあるという看板猫の小鉄(4歳)。

某テレビ番組でも取り上げられたこともあるという看板猫の小鉄(4歳)。

ドローバー
住所 杉並区阿佐谷南2-21-8
電話 非公開
営業時間 20:00〜5:00
定休日 不定休

阿佐ヶ谷ミュージシャンの溜まり場「マスウェル」

まだまだ夜はあけません。青木さんが最後に我々取材スタッフを誘ったのが、JRの線路沿いにあるライブバー「マスウェル」。まさに阿佐ヶ谷ミュージシャンたちの溜まり場です。タバコの煙が充満し、平日にも関わらず店内は大盛況。ロン毛のオーナー・熊野さんも現役ロッカーで、「人を悲しい気持ちにさせなければ、ウチは何をしてもOK。酒場にはメチャクチャなヤツがいてもいいだろ」と話します。店の奥に本格的なバンドセットがあり、ミュージシャン仲間が集まれば即興演奏が始まることも。店にロックが響きまくります。

この扉を開くと異世界が待っています。

この扉を開くと異世界が待っています。

偶然飲みに来ていたロックバンド「DOPES」の皆さんと一緒に。向かって青木さんの右隣が熊野さん。

偶然飲みに来ていたロックバンド「DOPES」の皆さんと一緒に。向かって青木さんの右隣が熊野さん。

なんとその「DOPES」が目の前で演奏をしてくれました。

なんとその「DOPES」が目の前で演奏をしてくれました。

平日の深夜でもお構いなしの盛り上がりです。

平日の深夜でもお構いなしの盛り上がりです。

マスウェル
住所 杉並区阿佐谷北1-3-8-3F
電話 非公開
営業時間 19:00〜5:00
定休日 水曜

音楽が響く夜の阿佐ヶ谷飲み歩き、いかがでしたか。今回は、地元で飲み屋を営みながらミュージシャン活動を続ける青木リョータさんがガイドだからと特別に取材を引き受けてくれるお店ばかりを訪れたので、濃くて深いはしご酒ができたと思います。ソウル、レゲエ、ロックなど、阿佐ヶ谷で多様な音楽を楽しみながら飲む一杯は格別。「オススメはまだまだある!」と青木さんも話すように、阿佐ヶ谷には魅力的なお店がまだたくさんあります。まずは今回紹介した場所でピン! ときたところに、ぜひ遊びに行ってみてください。