中央線だって、蕎麦がなみじゃない! | なみじゃない、杉並! -中央線あるあるPROJECT-

中央線だって、蕎麦がなみじゃない!

今回は日本人のソウルフードと言っても過言ではない蕎麦を大特集。創業90年の歴史を持つ老舗から、ワインと蕎麦の意外なコラボレーションを楽しめる新スポットまで、選りすぐりの8軒をご紹介。東京で美味い蕎麦というとつい東側に目が行きがちだが、この界隈にも、味も雰囲気も楽しめる自慢の<蕎麦屋>はある。

  1. 信濃(JR高円寺駅徒歩6分)
  2. 薮そば(JR高円寺駅徒歩6分)
  3. やの志ん(JR阿佐ケ谷駅徒歩4分)
  4. 柿ざわ(JR阿佐ケ谷駅徒歩4分)
  5. 本むら庵(JR荻窪駅徒歩10分)
  6. 春木家(JR荻窪駅徒歩8分)
  7. 鞍馬(JR西荻窪駅徒歩2分)
  8. 吉(JR西荻窪駅徒歩2分)

信濃(JR高円寺駅徒歩6分)

ガラス張りの厨房は店主の一人舞台

長野出身の主人が打つ蕎麦は支持層が厚い。平日は地元客、週末は遠方から来る若者たちで賑わう。店で落語会を開いていたこともある落語好きな主人の語り口はキレが良くついつい話に引き込まれてしまう。ガラス張りの厨房は、外から調理している様子が見える一人舞台。「厨房を見せるのは何も隠し事がないから」と豪快に笑う。定番のざる蕎麦(650円)は、コシの強い蕎麦と本節1本からとっためんつゆとの相性が抜群だ。

信濃
住所 杉並区高円寺南3-44-15
電話 非公開
営業時間 ランチ11:30~14:30・ディナー18:00~22:00
定休日 毎月15~19日

薮そば(JR高円寺駅徒歩6分)

高円寺の顔役がつくる昔ながらの蕎麦

御年81歳の“薮じい”が営む54年続く老舗店。東京タワーに蕎麦の出前を届けた最初の人という店主の軽妙な会話と共に蕎麦を楽しめる。ざる蕎麦(600円)は、昔ながらの少し塩気の濃い出汁が薮流。蕎麦湯と飲むと鰹だしの良い香りが鼻からふと抜ける。季節によって増減する豊富なメニュー、今なお研究熱心な様子には頭がさがる。高円寺北中通り商栄会会長を16年勤めた“薮じい”を慕う多くの客が集まる、アットホームな人気店だ。

薮そば
住所 杉並区高円寺北3-8-13
電話 03-3337-2323
営業時間 11:00~20:00
定休日 火曜

やの志ん(JR阿佐ケ谷駅徒歩4分)

落ち着いた雰囲気で極上の蕎麦を嗜む

閑静な住宅街にひっそりと佇む。窓から見える庭は、春には枝垂れ桜、秋には紅葉と目を楽しませる。自慢の品は、北海道の蕎麦粉を三種類混ぜた手打ち蕎麦(680円)。細いがコシの強い麺は、食べた瞬間に口の中一杯に蕎麦の風味がぱっと広がる。休日には行列ができるほど愛好者も多く、また、日本酒とつまみが豊富なのも酒好きにはありがたい。店主オススメのおまかせコース(2500円から)も手頃な値段が嬉しい。

やの志ん
住所 杉並区阿佐谷南3-33-11
電話 03-3391-8045
営業時間 ランチ11:30~14:30・ディナー18:00~22:00(L.O.21:00)
定休日 月曜

柿ざわ(JR阿佐ケ谷駅徒歩4分)

上質な空間で割烹料理を楽しむ

商店街から一本入った小路にあるこの店には、ゆったりとした時間が流れ、吹き抜けの天井が贅沢な空間を演出する。「できるだけシンプルにやりたい」と話す店主がつくる割烹料理は質実剛健。オススメはディナータイムで、旬の味が堪能できる小鉢(3品1050円)に舌鼓を打ち、天ぷら屋での修行も長かった店主の手による天婦羅(700円から)は自慢の一品だ。最後にせいろ蕎麦(700円)で締めるのが、柿ざわ流の楽しみ方。

柿ざわ
住所 杉並区阿佐谷南1-47-8
電話 03-3315-3705
営業時間 ランチ11:30~14:00・ディナー17:30~21:00(L.O)
定休日 月曜

本むら庵(JR荻窪駅徒歩10分)

創業90年の老舗

駐車場も完備され店内も80席という広いスペースは、都内にいることを忘れてしまうほどの好環境。窓からのぞむ中庭には季節ごとに変わる盆栽が置かれる。その凛とした空間は、蕎麦を楽しむための「舞台」として完璧だ。蕎麦(756円から)は、打つ直前に石臼で挽いた蕎麦粉を、季節や天気なども考慮しながら、つなぎの割合を変え、丹精込めて手打ちにする。独自の工夫が凝らされた一品、その蕎麦の豊かな風味をご賞味あれ。

本むら庵
住所 杉並区上荻2-7-11
電話 03-3390-0325
営業時間 11:00~21:30
定休日 火曜

春木家(JR荻窪駅徒歩8分)

十割蕎麦が絶品の「街の食堂」

昭和6年開店。ラーメンで有名な春木屋のルーツがこの店だ。「ウチは街の食堂みたいなものだよ」と三代目は自称するが、特製の十割蕎麦(800円)にはこだわる(これとは別に二八蕎麦もメニューにある)。北海道産粗挽と福井産石臼挽を掛け合わせた蕎麦を使い、めんつゆも備長炭で炙った削り鰹を本造四段仕込醤油で割ったもの。醤油の香りが強くクセになる味だ。薬味の山形県産の辛味おろしとの相性も◎。

春木家
住所 杉並区天沼2-5-24
電話 0120-050-708
営業時間 ランチ11:00~15:00・ディナー17:00~21:00(休日11:00~21:00)
定休日 木曜

鞍馬(JR西荻窪駅徒歩2分)

西荻グルメを代表する老舗蕎麦屋

ワンランク上の蕎麦の味を楽しみたい方に推薦したい店。人気の箱盛り蕎麦(940円)は、箱に入った形で席まで運ばれ、机に置かれた瞬間に店員の手で箱が開かれる。この一連の所作が蕎麦に対しての期待をより膨らませる。味、香り共に充実している十割蕎麦はコシも強くモチモチ感を楽しめる。鰹だしの力強さが印象に残るめんつゆとの絡みも抜群だ。店中央に鎮座する石臼と壁に掛けられた抽象画を眺め見つつ、一級の蕎麦を味わおう。

鞍馬
住所 杉並区西荻南3-10-1
電話 03-3333-6351
営業時間 11:30~16:00 (L.O 15:30)(土日祝~17:00 (L.O 16:30))
定休日 水曜

吉(JR西荻窪駅徒歩2分)(吉は2019年に移転しました)

ワインのシメに手打ち蕎麦

「手打ち蕎麦で酒を飲む文化をもっとカジュアルにしたい」と語る店主の思いからスタートした蕎麦バル。グラスで提供されるワインは赤白で各6種類用意。おつまみと共にワインを楽しみ、シメに蕎麦(750円)という客が多いそう。縦長の店内の独創的な内装は店主自らがつくり上げた。「これからはライブイベントなども開きたい」とのことで、西荻の新名所になるかもしれない蕎麦バルは今後も要チェックだ。

住所 移転先住所
東京都中野区上高田3-38-11

 

電話 03-5941-6779
営業時間 17:00~24:00
定休日 火曜

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※本記事に掲載している情報は2014年12月29日公開時点のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。